2011年6月24日金曜日

走り抜ける

NHKは、 東日本大震災プロジェクト の一環として
2013年の大河ドラマに「八重の桜」に決まったと発表した。

yahooニュース主演を女優・綾瀬はるかさんが務めることになった。

このドラマは、被災を受けた福島県を舞台に
福島県会津出身で、同志社を創設した新島襄の妻となった八重が主人公だ。

八重は、男装して戊辰戦争で活躍し、「幕末のジャンヌ・ダルク」と称された人物だ。
晩年は、日清、日露戦争に篤志看護婦としても参加した功績により、
皇族以外の女性としてはじめて政府より叙勲を受け、
昭和天皇の即位大礼の際に銀杯を下賜される。

英語教師宅にて聖書{馬太伝(マタイの福音書)}にふれる。
その中で、新島襄と出合い、クリスチャンとなり婚約する。
京都で洗礼を受けた最初の人となり
京都初の日本人同士のキリスト教式の結婚式を挙げる。
終生敬慶なクリスチャンとして神と人に対する奉仕につくした。
                                 参照エッセイ 福本武久の小説工房


2013年のドラマなので
まだ先ではあるが
とても楽しみで期待したい。

このドラマを通して
聖書に興味を持ち、教会に来て
イエスキリストの愛を知り、
受け入れる人が増えることを切に願う。


とても素晴らしい人格で素晴らしい働きをした八重だが、
世間では悪評もたてられ揶揄された。
悪妻、鵺(数種の動物が合体した怪物)、烈婦であると。

しかし、事実はこうだ。


悪妻 - 夫をジョーと呼び捨てにし、車にも夫より先に乗った。これは新島夫妻が互いの尊重の上で、男女が等しく平等であるという姿勢を自ら世に示したものであるが、男尊女卑の明治時代においては世間からは「悪妻」と評された。

鵺 - 同志社英学校の生徒にも新島先生を軽んじていると映り、当時学生の徳富蘇峰に「鵺」と罵倒された。

烈婦 - 勤務していた京都女紅場が経営難に陥った際に、女学校の補助金を増やすよう当時京都府参事であった槇村正直にたびたび直談判し、世間より「烈婦」と評された。
 
                                         参照wikipedia                                                                  



積極的で活発な八重の行動と
紳士的な新島襄のレディーファーストが、
その時代(幕末から明治初期)には 理解されず
誤解を生んだのが大きい原因のようだ。
しかし八重は誤解に負けずに走り抜いた。


素晴らしい働きをすればするほど
誰かを助けようとすればするほど
光と影のように
悪評を受け揶揄されることが多々ある。
マザーテレサもその一人だ。

マザーの孤児院の壁に描かれていた詩を紹介します。



「あなたの中の最良のものを」
Give the world the best you've got anyway. 人は不合理、非論理、利己的です。
気にすることなく、人を愛しなさい。
People are often unreasonable, illogical, and self-centered;
Forgive them anyway.
貴方が善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。
気にすることなく、善を行いなさい。

If you are kind, people may accuse you of selfish, ulterior motives;
Be kind anyway.
目的を達成しようとするとき、邪魔立てをする人に出会うでしょう。
気にすることなく、やり遂げなさい。

 If you are successful, you will win some false friends and some true enemies;
Succeed anyway.
善い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう。
気にすることなく、し続けなさい。

The good you do today, people will often forget tomorrow;
Do good anyway.
あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。
気にすることなく正直で、誠実であり続けなさい。

If you are honest and frank, people may cheat you;
Be honest and frank anyway.
あなたが長い年月かけて作り上げたものを、誰かに一晩で壊されるでしょう
気にすることなく、作り続けなさい。

What you spend years building, someone could destroy overnight;
Build anyway.

助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
気にすることなく、助け続けなさい。



あなたが幸せと安らぎを見つけるとき、嫉妬されるかもしれない。
気にすることなく、幸せであり続けなさい。
If you find serenity and happiness, they may be jealous;
Be happy anyway.
あなたの中の最良のものを、この世界に与えなさい。
たとえそれが十分でなくても
気にすることなく、最良のものをこの世界に与え続けなさい。
Give the world the best you have and it may just never be enough;
Give the world the best you have anyway.


最後に振り返ると、あなたにもわかるはず。
結局は、全てあなたと内なる神との間のことなのです。
あなたと他の人の間のことであったことは一度もなかったのです。

You see, in the final analysis,
it's all between you and God;
It was never between you and them anyway.



この詩は、よく最後の一節をまるまる省かれて紹介されることがある。
事実、私も最後の一節の存在を当分知らなかった。
しかし、この一節こそ、マザーが伝えたかった一番重要な箇所だ。
最後に振り返ると、あなたにもわかるはず。
素晴らしい。最後にわかる。これだ。
あなたにも振り返るとわかるはず。ここが重要だ。

マザーは、悪評や揶揄に負けることなく
自分のすべきことをやり抜き走り抜いた。

聖書のコリントの手紙を見ると
パウロもそうだったようだ。
自分が立てた教会の人から
資格がない、証拠がない、脅してくる、騙し取っている、素人だ、
面と向うと弱腰、離れていると強硬な態度。などなど。
散々な言われようだ。
狂っているとまで言われている。
しかし、パウロはその彼らをイエスの愛を持って導いていく。

そして今、その愛は世界中に広がった。

パウロは言う。
「神の恵みは、私に十分にある。というのは、神の力は、弱さのうちに完全に現われるからである。」

パウロの弱さの中に、神の愛の恵みが完全にあらわれていたのだ。

パウロにしても、マザーにしても、八重にしても、
やり遂げる人は周りの雑音を気にしない。

いろんな人がいるだろう、
批判され中傷されても正しい道を歩み続ける人、
批判し中傷するだけで歩もうとしない人。
どうあるべきだろうか。

私たちは、やり遂げる人となり走り抜ける人とならなければならない。


パウロのように、いのちの限り走り、こう言いたい。

私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰(自分の信じ仰ぎ見るもの)を守り通しました。 テモテ4:7

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